空色に寄せて(by アルク)

はじめまして、アルクです。
僕は普段、同人サークル「Tetra Edge」を中心に作曲活動をしています。
松本さんのことは、オリジナリティ溢れる素敵な楽曲を作られる方であるとサークル活動を行う以前から知っていましたので、いつか、何らかの形でご一緒できればと思っていたところ、2014年に「Distorted」という曲のミックス・マスタリングをしていただき、極限までブラッシュアップされたマスターデータを聴いた時の心の昂ぶりは記憶に新しいところです。

今回の「空色」は、そこから一歩進んだ松本さんとのコラボということで、どんな仕上がりになるのか完成形をあれこれイメージして、楽しみながら楽曲を創ることができました。また、普段はロック調の曲を作ることが多いのですが、今回の企画のテーマはずばりオルタナ、制作の自由度が高かったのも楽しさの一つだったと思います。

そんな過程を経て誕生したこの楽曲、こだわったポイントが2点あります。
まず1つ目ですが、Aメロ→Bメロ→サビと進行していくにつれて、感情の昂ぶる、気持ちが盛り上がる様を表現していることです。歌っていただければわかると思うのですが、各メロの一番高い音が1音ずつ上がっていっていたりします(笑)
松本さんのアレンジは、この意図を巧みに汲み取って下さっていて、Aメロの静かなで内に秘めた何かを感じさせる雰囲気は流石の一言です。サビでは、まるでギターをはじめ様々な楽器がもつエネルギーが解放され、身体に流れ込んでくる、そんなエモーショナルな演出を加えていただいています。

2つ目ですが、特にBメロに時間をかけて作っているところです。。
普段はアレンジ、場合によってはミックスまでをしなければならず、メロディーメークにかけられる時間が限られるのですが、今回は作曲のみに集中することができたので、メロディを自分の納得のいくまで練り上げ、洗練することができました。
通常の自分のメロディのこだわり度を記号化すると、
イントロ=サビ>Aメロ>Bメロ=間奏etc
と、どうしてもBメロの優先度が低くなってしまうのですが、、
今回は
イントロ=サビ=Aメロ=Bメロ=間奏
と、どのセクションも納得のいくものを創りあげることができました。
そのBメロでは、Aメロの静けさを受けて、心が小幅に揺れ動きながら、変化していく様子を表現しようと試みています。

そのほかに聴いていただきたいポイントは、ギターソロと落ちサビです。
ギターソロは、松本さんのオリジナリティが楽曲とマッチし、大きなアクセントになっています。
落ちサビは、めらみさんの透明感ある歌声と楽器群の音色が融合し、神秘的な雰囲気を醸し出していて、僕もお気に入りの部分となっています。

本作「SIRENS」は、特定のジャンルの枠にとらわれない攻めの姿勢と、松本さんの他に類を見ない創造力により、聴きごたえのある、珠玉の一枚となっています。ぜひ、お手に取っていただけたら幸いです!

アルク






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